このコロナ恐慌と同時にドイツでフルタイムになったタイです。残念ながらビザが下りたと同時にロックダウンになってしまい、タイの就職先であるアジア系レストランも閉まってしまったので、フルタイムとして正式にまだ一度も働いていないというちょっと奇妙な状況。しかし政府からの補助金が出ているので生活には困っていません。
今回はドイツで働く事について話していきたいと思います٩( ᐛ )و
ドイツで働く上での注意点!雇用形態が独特
まずドイツでは仕事をする上で、以下の3つの契約から選ばなければいけない決まりになっています。
ミニジョブ (Mini Job) | 〜€450まで |
ミディジョブ (Midi Job) | €451〜1300まで |
フルタイム (Full-time) | €1300以上 |
一見ややこしい様に思えますが、要は稼ぐ金額によって契約形態が変わります。日本でもパート・正社員という感じで分かれている様に、ドイツではこの3つのどれかまず選んで契約。ミニジョブは無課税になり、それ以上のミディジョブ・フルタイムなら税金・国保保険料が自動的に差し引かれる仕組みになっています。
ミディジョブとフルタイムでも税金の金額が変わるため、ミニジョブなのに€1300以上を稼いでしまうと税金が高くなってしまうので要注意!
時間数にもよりますが、基本的にミニジョブは週2日、ミディジョブは3〜4日、フルタイムはそれ以上働く感じになります。(時間数ではなくて稼ぐ金額によって違うので要注意)そしてStudentビザの人はあくまで学業が優先なのでフルタイムでの契約は出来ません。
2021年から法律が変わり、厳しくなった!?
タイがドイツに来たのは2年前の2019年。それからずっとミニジョブとして働いていましたが、それは実はイリーガルでした。
海外あるあるなんですが、正式な契約上は週2回だけのミニジョブで働いているっていう事になっていて、でも実はそれ以上で働いてお金を稼いでいました。 何でそんな事が可能なのかというと、手渡しでお金を貰っていたからです。
というのも、レストランが脱税のため正規の売上を報告せず、浮いたお金で人件費をまかなっていて、振込だと記録が残ってしまうので現金手渡しでの支払いに。しかし今年の4月から法律が厳しくなり、それが出来ないようなルールが設けられてしまったとの事。(詳しくは分かりません)
会社からの報告によると、覆面調査員も多く雇用され、もし彼らが店にお客として来てバレてしまった場合、最悪オーナーは逮捕・店は閉店しなければならないそうです。
なのでタイの会社も含めて、多くのベルリンの飲食店たちが今から不安と恐怖に怯えている・・・と言ったら大げさですが、ヒヤヒヤしている事でしょう。
タイの会社でも多くのワーカーがほぼミニジョブで登録されていて、会社&個人共に脱税できてウィンウィン状態だったのが、自体が変わり会社側も個人側も「お金を稼ぎたいのであれば高い税金を払いなさいよ」ルールに従う事が条件になってしまいました。
ドイツの税金は個人で違う金額?どうやって決まるの?
税金大国のドイツでの税金はすごく高いです。しかし正確な税金の金額やパーセントは1人1人違い、どうやって決まるかと言うと経済状況だけに関わらずクラスでも変わってくると言うから驚き。そのドイツで決められたクラスとは、大きく分けると独身か既婚者かの違いで分けられます。
上記で書いた雇用形態(ミディジョブかフルタイム)と現在のステータスがベースになり、クラスが分けられ、個人の税金のレベルが決まるらしいので、一概に一定の金額が言えない、という事。
要は「独り身は自由に使える金あるだろうから税金率上げて税金ふんだくってやろう。でも既婚者は何かと出費がかさむだろうからちょっと安くしといてやるよ」っていう独身者にはかなり痛い仕組み!( ᐛ )
はっきり言って、大迷惑。( ᐛ )💢そりゃあ既婚者に比べたら自由に使える金の範囲は広いでしょうけど、こっちにもこっちの事情があるっつーの!!!
国的にも結婚して子どもを設けてもらおうという作戦もあるようで、なかなかやりよるドイツめ。
給料明細を見てびっくり!BruttoとNettoって?
フルタイムとしての初任給の給料明細を見てビックリ。元の金額からだいぶ引かれて、手取りがめちゃめちゃ減ってるじゃありませんか!しかしそれは会社が意地悪しているわけでもなんでもなく、これがドイツなのだ。(誰)
会社のHRの人から給料の仕組みを説明してもらうと、要は給料明細で見かけるBruttoは税金が引かれる前の金額、Nettoは所得税・保険料・年金やらを引かれた後の手取りの金額らしいです。
タイの税金クラスは独身なので1番高額なクラス1。合計で€700ほど税金で持っていかれるという痛〜い現実。 ( ᐛ )泣
ドイツで税金を払うメリットとは?
ドイツは税金が高い!と散々嘆いていますが、実はメリットもたくさんあります。さすが世界でもトップの経済大国なだけあってドイツで税金を払うとリターンも大きい!
- 基本的に病院は無料!(全ての治療ではなく、カバーされる範囲は決まっている)
- 無職になった時に国から補助金が出る
- 自分の国に帰国した場合も今までに支払った年金が返ってくる
- 小学校〜大学の学費が無料
- 子どもを産む際にかかるお金がほどんどタダ
- 子どもの保育園が無料
まだ他にもタイが知らないことがあるとは思いますが、今現在知っている範囲では税金を払ってさえいればこれだけカバーされます。
フルタイムになって本当に良かったと感じたのは、このコロナの状況で仕事がなくなった人対象に、給料の60%の補助金が毎月政府から支払われる点。タイの職場はレストランなので、テイクアウトのみの営業で従業員のほどんどが仕事がない状況になってしまいました。
ミディジョブでも税金を納めているので補助金は出ますが、€1300の60%なので微々たるもの。もらえるだけ有り難いですが、フルタイムだと契約書の給料に応じて支払われるため、金額が大きいです。そして1番辛いのはミニジョブの人たち。ミニジョブの人は非課税の為、税金を納めていないので一切補助金は出ません。
今現在のロックダウンの状態が11月から続いていて、約6ヶ月、仕事がないミニジョブの人がごまんと居る状況だと思います。コロナの状況でも家賃や生活費を払わなければならないのは同じなので、貯金がない人たちは親に頼ったりして、この状況をしのいでいると聞きました。
タイは実はロックダウンが始まる同じタイミングでフルタイムになったので、もうミニジョブではなくなりましたが、下手したらミニジョブのまま政府からの補助金もないままずっと自宅待機だったと思うと本当に運が良かったと思います。
コロナが起きるまではミニジョブでもデメリットは全く感じていませんでしたが、このロックダウン真っ只中の状況で、税金を払うという事は未来に保険を掛けるという事なんだなと痛感しました。
まとめ
- ドイツで働く上で雇用形態に注意
- 税金のレベルは1人1人違う
- 高額な税金を支払うメリットは多い
きっとこのコロナ危機で人生における安定・保険についての考えが変わった人が多いんじゃないですかね。タイ自身もその1人で、税金を払うことによって受けられるメリットの大きさを痛感しているので、高くてもこの税金システムがあって助かったと思っています。
ドイツで働くという事は高額な税金を払うという事ですが、もしもの未来の為に出来る自分への投資だと思えば払う価値はあると思います!
コメント