ロックダウンでコロナ鬱に?見えてきた独身海外生活の孤独

Lifehack

コロナのロックダウンで何が1番辛いかというと、日常生活が今までと変わってしまった事。今までは仕事に行って、休みの日には友だちと出かけたり、バーに飲みに行ったり。

 

ちょっと人に疲れたら、1人で買い物に行ったり、ブラブラしたりして過ごしていたのが、店も全て閉まっているのでどこにも出かけることが出来ない上に、人とも会いにくい状況になってしまいました。

 

ドイツは11月からずっとロックダウンの状況で、4月20日までロックダウン延長が更新されたばっかり。せっかく暖かくなってきたというのに出かけることすら出来ないなんて辛すぎる・・・!

 

でもそんな落ち込み中のタイに、追い打ちをかけるように起こった出来事があったんです。

 

コロナのロックダウンでコロナ鬱に?

11月1日から始まったロックダウンももう今月で5ヶ月目に突入、そして4月20日までの延長で6ヶ月のロックダウンが決まりました。6ヶ月もロックダウンって事は1年のうち半分も自宅待機ですよ。日本では信じられないですよね・・・!

 

しかしラッキーな事に、タイの会社は飲食店とはいえ大きな会社なのでオフィスチームがあり、 1人辞めてしまったので人手不足!そこでマネージャーであるタイがオフィスチームの手伝いをさせてもらえる事になり、ロックダウン中も週に何回かは出勤させてもらえていて、しかもいつもと違ったオフィスワークで楽チン。という現状に。

 

でもフルタイムではなくパートでのお手伝いなので基本的には自宅待機状態。仕事があるだけマシですが、週5日バリバリ働いていた状態から急に仕事がなくなると、拍子抜けをしてしまいました。人によりますがタイは働くのが好きなので、家で長時間じっとしていられないタイプの人間なのです。

 

でも毎日毎日予定があるわけじゃないし、だんだん予定がないと不安になったりするようになってきました。家にいてもやる事がなかったり、1人でいる事の孤独、将来の事を考えては不安で眠れない、と言う日々。たまに理由もなく泣けてきたり、不安でたまらなくて日本にいる家族に電話をしたり。今まで感じた事のない強い孤独感を感じるようになりました。

 

Thai
Thai

俗に言うコロナ鬱ですね。

独り身には辛すぎるコロナのロックダウン!

前回のロックダウンの時はスペイン人とシェアハウスで暮らしていましたが、彼には彼女がいたので毎日彼女を連れ込んではイチャイチャ。終いには追い出されてしまいましたからね。٩( ᐛ )و

 

その時に『やっぱりパートナーがいるっていいなぁ〜』と思いました。ロックダウンで一緒に居すぎて喧嘩別れしたカップルも多いらしいですが、やっぱり1人より、孤独を共有出来るパートナーが居るって凄く大きいなぁと痛感。

 

 

友だちとも週に1回とかのペースで会って、週に3日仕事に行くとしても、週の3日は自宅待機。最初は今まで出来ない事をやろう!と思って満喫していましたが、そんなのは1ヶ月も経てば飽きます。毎日忙しくしているからこそ、休日が輝くんだなと実感。

 

毎週友だちに連絡する度に、当たり前のように会う約束が出来るパートナーがいたらどんなに幸せだろうと感じるようになりました。

 

孤独すぎるロックダウンで見えてきた海外生活の孤独

今まで家族に電話する事なんて無かったんですよ、実は。オーストラリア時代から6年間、家族と連絡なんて全くとってなかったのが、今では週に1回のペースで母親と電話で話すようになりました。

 

と言うのも今までは普段通りの生活が出来ていたので、日常的に話し相手がいたり、友だちと時間を共有するのが当たり前でしたが、ロックダウンで仕事にも行けなくなったので1人の時間が圧倒的に増加。

 

4年間連れ添った恋人とは1年前にお別れしたので、久々にシングルの状態での自宅待機は思った以上にキツく、精神的にきてしまいました。

 

仲のいい友だちもいますが、彼らにも彼らの生活がある。若い時と違って、将来の事や、彼らのパートナーの人生が影響してくるようになると、今までと同じようにはいかないようになってきます。

 

ベルリンのロックダウン中に起きた周りの変化

実は今回のロックダウンでタイの周りの状況に少し変化がありました。ベルリンに来てからずっと仲良くしていた友だち達の変化で、彼らが変わったと言うわけではなく、彼らの状況が変わってしまったんです。

 

タイのベルリンでの親友と呼べるメインの友だちは2人。彼らとの出会いは職場で、タイが働き始めた時に2人はもうすでに働いていて、一緒に働く上でだんだん仲良くなり、約2年間お互い親しくしてきたんです。

 

しかし突然2週間前に2人共がほぼ同時にタイの職場を辞めてしまう出来事が。お互いに辞めることを知らず、たまたま時期が被っただけですが、他のもっと良い仕事が見つかったというのが理由でした。

 

1人が辞めてしまっただけでもかなりショックで落ち込んでいたんですが、その1週間後にもう1人の子から報告があり、2人ともタイの職場を去ってしまいました。

 

それを聞いて、その日の夜は1人で号泣。コロナ鬱で弱っていた時に更に追い討ちがかかったようにダブルパンチ。もうどん底で、海外生活で今まで1度も感じた事のない強い孤独感に襲われました。

 

他の仲良くしていた友だちも、子どもが生まれたので忙しくて連絡が取れない状況になってしまったり、ロックダウンでも仕事がある状態で忙しかったり、家族の事情で手一杯で会えない、ロックダウンなので帰国、などの状況で、今までタイの周りを取り囲んでいた友だちたちが同時に会うのが困難な状況に陥ってしまったんです。

 

Thai
Thai

ひとりぼっちになってようやく、海外で1人で暮らすとはどう言うことかを痛感しました。

 

特に仕事がない状況というのが孤独感に番影響していたと思いますが、この出来事でメンタルとフィジカル両方やられましたね。

 

ベルリンのロックダウンが教えてくれた「友情の限界」と「家族の存在」

ロックダウン中に周りの人間たちの状況に変化が起こり、今までと同じような毎日を過ごす事が更に難しくなった上に、自分だけが自宅待機(週に何回かは仕事に行けていますが)という状況に焦りを感じるように。

 

みんなは前に進んでいるのに自分だけが立ち止まったままのような気がして、すごく辛い。そんな状況を自分でも分かっているけれど、どうして良いか分からず時間だけが過ぎていく。そんな悪循環に陥っては落ち込んで、1人で涙する日が続きました。

 

たまに会う友だちに相談しても「Things changed. (状況は変わったんだよ)」とか「You have to deal with your loneliness. (孤独と向き合わなきゃ)」と言われ、自分の未熟さに嫌になる日々。

 

若い時はみんな自由で、友情があれば生きていける!と思っていましたが、20代後半から周りが結婚したりで状況が変わり、友だちに費やす時間に限りがあるようになっていきました。

タイは結婚に興味はないんで、結婚したいとかではないんですけど、やっぱり結婚してしまった友だちたちが付き合いが悪くなってしまう現実はちょっと寂しいもの。

 

海外生活中は結婚する友だちは滅多にいませんでしたが、パートナーが出来る友だちはたくさんいて、みんなだんだん優先順位が決まっていきます。先週まで遊んでいた友だちが急に付き合いが悪くなる、なんて事は多々。

 

今まで友だちがいれば何とかなったり、誰かと過ごす事に喜びを感じていたので、急に周りが忙しくなったりで誰にも会えなくなった時に、自分は本当にひとりぼっちで、やっぱり友情には限界があるんだと感じました。

 

でもそんな時に優先順位が変わらなかったものが1つだけありました。

それは家族です。

 

今まで家族に頼る必要がなかったくらい毎日が充実していて、たまに現状報告をするくらいだったのに、ロックダウンが始まってからは今までとは違い、頻繁に話を聞いてもらい、精神的に支えてもらいました。

 

その時に本当の意味で家族の有り難みをやっと知る事が出来ました。というのも、家族だけが自分に対する優先順位が変わらなかったからです。

 

ずっと変わらないと思っていた友情関係が少しづつ変わり、彼らも彼らの人生を生きているのでそれは仕方がない事だと思っていましたが、心のどこかで猛烈に感じる孤独と失望。しかしそれと同時に、揺るぎない愛情で自分を支えてくれる家族の存在に気がつく事が出来た事は自分の中で大きな収穫になりました。

 

ロックダウンを機に、自分の孤独と向き合う

と言ってもタイは『1人で過ごす事が嫌い!』とか『誰かがずっと居てくれなきゃ無理!』というタイプではありません。1人で過ごす事も好きで、誰かと過ごす事もどちらも好きなんです。

 

日本にいた時は1人で映画館に行ったり、休みの日は1日中1人で漫画喫茶、1人でバイクで嵐山に行ったり、それなりに1人の時間を楽しんではきました。しかし人生で初めて「ロックダウン中の1人での生活」を体験し、 ここまで1人で家にこもった事がなかったので、この体験は辛く、勉強になりました。

 

Thai
Thai

誰かといる時間があるからこそ、1人の時間を楽しめるんだな、と。

 

これでまだ店が開いてたら1人で出かけたりも出来るんですけど、スーパーと薬局以外は開いていないロックダウンの状況は想像を絶します。

 

家にこもる趣味がそこまであるタイプの人間じゃないんで、これを機に、何か新しい事を始めてみようと思っています。もう5ヶ月も過ぎちゃいましたが・・・

 

でも本当にひとりぼっちになったわけではなく、週に1回は何かしら誰かとは会えているので、その人たちに感謝を忘れないようにしつつ、残りのロックダウンを過ごして行きたいと思います。今まで以上に支えてくれた家族にもね。

 

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