海外生活といえば「ホームステイ」というキーワードが連想する人が多いんではないでしょうか?
外国の文化に触れられて、ホストファミリーは本当の家族のように接して、帰国した後もやりとりをして、なんだか外国に家族が出来たみたい。
タイも当時はそう思って、留学エージェントの人に「学校の寮かホームステイ」の選択肢を与えられた際、ホームステイを即答。
しかしホームステイを経験した今、もうホームステイは2度とやりたくありません。
なぜホームステイをオススメしないのか、を大きく3つのポイントに分けて解説しています。もちろん自分の身に起きた体験談という独断と偏見でしかないけれど、タイが感じたポイントをまとめてみました!
ホストファミリーはあくまで「ビジネス」であるという事
世界のどこかにはいるでしょう。英語を勉強したい青年たちのために、宿を無料で提供し、食事を与え、親身になって話を聞いてくれ、家族同様に扱ってくれる、そんな家族が。
でもそれはほんの一握りで、 一般的に留学生やワーホリの子たちを受け入れているほとんどの家族が、衣食住を保証し、受け入れることに料金が発生している、いわばビジネス。
そこにその家族や個人の個性がプラスされているだけであって、どのホストファミリーもビジネスでホストファミリーをしているという点では同じです。
基本的にはお金が発生しているビジネスであるという事を重点において、話を進めていきます。
ホストファミリーをする理由が家庭ごとにそれぞれ違う
そして大きな違いになってくるのが、家庭事情がそれぞれ違うように留学生を受け入れる理由が家庭ごとに違うという点。
「人の世話をするのが好き」「外国人留学生に興味がある」などの理由の家族もあれば、「部屋が余っているから」「小遣い稼ぎ」という理由は様々。
例えるなら、バイトと同じで「空いている時間を有効活用したい」「経験値を積みたい」からバイトをしているという人もいれば、「生活していく為」「お金が必要だから」という理由の人もいますよね。
要はお金を稼ぐという目的は同じでも、理由が違うということ。
全てのホストファミリーが「外国人留学生を応援したいから」という理由でホストファミリーをやっているのではない、という現実があるという事をまず知らなければいけません。
ホストファミリーをオススメしない理由は大きく3つ!
基本的にタイがホストファミリーをオススメしない大きな理由は、どのホストファミリーに当たるかは運次第であるという事。
留学エージェントや学校側も、全ての家族を隅から隅まで調べて、個人に合った家族を選んでくれているわけではありません。
「小さい子どもがいる家がいい」などの少しの希望は聞いてもらえるかもしれませんが、基本的にランダムで選んでいると思うので、どの家族に当たるかは運次第だという事です。
中には本当に家族のように慕って良くしてくれる家族に当たる人もいれば、完全にビジネスと割り切ってやってる家族に当たる人も。
でもそれってちょっとフェアじゃないですよね?
そしてその運次第の内容にも、いつくかポイントがあります。
オススメしない理由①:ホストファミリーとの相性が存在する!
もちろんホストファミリーといえど、同じ人間なので相性が存在します。どんなにいい家族でもあなたにとって相性が悪い家族になりうる可能性はある。
しかもその家族が悪い人たちじゃなくても、自分に合うかどうかは実際に住んでみないと分からないという点がちょっとリスクであると思います。
合わない相手と一緒に住むという事は思った以上にストレスになり、しかも新しい土地に来たばかりで知り合いも少ない状況でのこのストレスは本当に苦痛。
タイはホストファミリーとあまりうまく行ってなかったので、家に帰るのが嫌で嫌で仕方ありませんでしたからね。
毎日顔を合わせる相手とギクシャクするのって本当にストレスになるし、しかもそれがお金を払っているとはいえ、相手の家に住まわせてもらっている状況なので、肩身が狭いという最悪な事態にもなりかねません。
オススメしない理由②:ホストファミリーごとにルールがある!
ホームステイとはその家族の一員になって生活することが醍醐味。当然、全てのホストファミリーには家族ごとに従うべきルールが存在します。
日本でも同じだと思いますが、「ご飯いらない時はメールして」だったりとか、「門限は〇時」など、ルールは様々ですが、家に住まわせてもらって短期間でも家族の一員になる以上、基本的に従わなければいけないルールがある事は忘れないでおきましょう。
ちなみにタイのホストファミリーだった家族のルールは自分の部屋での飲食禁止!(水のみok)
ホストマザーが綺麗好きで、そこだけはうるさく言われていましたが、一度だけトラブった事がありました。
クラスでパーティーがあった時に友だちからリクエストをされ、タイがお好み焼きを作っていく事になり、前日に大量のお好み焼きを作っていました。
調理後、マザーから「冷蔵庫は今フルなの。でも部屋に置くのはやめてね。」の一言。
冷蔵庫に入れることも出来ず、部屋にも置けない。忘れると嫌なので、部屋の前の廊下に置くしか選択肢はなく、まさか出来上がった料理をタッパーに詰めて、廊下の床に置く羽目になるとは思いもよりませんでした・・・。
こんな感じで、外国人って細かいこと気にしないイメージがあるけど、家で一緒に生活するとなると話は別。
オススメしない理由③:地味に重要!学校からの距離に要注意
ホームステイをするなら家から語学学校までの距離もかなり重要。
地域によって異なってきますが、田舎に行けば行くほど注意が必要です。
特に電車やバスを利用する場合は、交通費が別途かかってくる為、徒歩や自転車通勤出来る人と比べて、自分の意思ではなく(ただ当たった家が遠かったというだけで)、プラスで料金が発生するのは何だかフェアじゃないですよね。
しかも留学エージェントは下見をしたわけじゃないので、ホストファミリーまたは現地の学校の情報を鵜呑みにするしかなく、着いてみないと本当の距離は分からないという、どうしようもない事実。
今の時代だとGoogle マップで事前に調べる事も可能になり、この点はまだ回避出来るようになりましたが、当時は留学エージェントの情報を鵜呑みにするしかなく、学校から遠い家に当たってしまったので本当に大変でした。
経験者は語る!ホストファミリーのリアル体験談
もちろんホストファミリーをオススメしていないという事は、上記の理由をベースにし、苦い経験があったから。
ホストファミリーと生活を共にする以上、生活スタイルをホストファミリー基準に合わせなければならないですよね。
家族だとわがままも言えるけど、さすがにホストファミリーには従うしかなく、時にはそれが困ったことになる事もありました。
今思えばホストファミリーではなく、学校の寮に入れば良かった、と後悔しています。
実際にタイのホームステイ先は学校から超遠かった!
ホームステイを選択したら、留学エージェントからホストファミリーの家族の写真・家族構成・などの詳細がもらえ、ホストファミリーの家から学校までの距離と登校手段を知る事が出来ます。
タイの場合には学校までバスで30分と記載されていて、毎朝、ホストマザーがバス停まで車で送ってくれる、とありました。
が、実際にはバス停から家まで徒歩20分かかり、学校から知らされていた詳細にはバス停までの距離は省かれていたんです!
しかも山の上の住宅街に家があったため、山の中にある道路をオーストラリアの真夏にひたすら歩かなければならないという現実。
そして山の中にあるため、街灯が少なく、17時を過ぎたら辺りは真っ暗。真っ暗の中、山道を20分1人で歩いて帰らなくてはいけませんでした。
それが嫌で、友だちと夜遊びに行く事も出来ず、放課後も辺りが暗くなる前に帰宅。
17時には帰宅とか、小学生か!
友だちに事情を話したら、そんなに真っ暗なはずがない!と信じてもらえなかった為、証拠ムービーを提出。それを見た友だちは、想像以上の真っ暗レベルに絶句でした。
そして後に、帰り道は下り坂になるなので20分ですが、行きは登り坂になるため徒歩だと30分かかる事を知りました。
実際に行ってみないと分からないので、何とも言えないですが、流石に夜の山道20分は考えてほしいなぁと思いましたね。
ホストファミリーとの食事はどんな感じ?
朝はシリアルかトーストを自分で用意して食べ、昼は学校がある日は基本的に自分で買うスタイル、夜はファミリーと揃って食べるのが一般的です。
洋食の朝ごはんの定番、ウインナーと卵、なんて出てこないし、朝はファミリーも忙しいから、棚から勝手に出してねって感じ。
夜ご飯も、1品だけ。留学エージェントからは「料理好きなお母さん」として紹介されていましたが、実際はスパゲティだけだったり、カレーのみ、という感じでとてもシンプル。
不満はありませんでしたが、流石に巨大なジャガイモ1つにホワイトソースがかかった夕飯だった時はびっくりしました。笑
週末は昼食も用意する義務があるので(料金に含まれている為)、週末の予定を必ず聞かれるし、結構プレッシャーでした。
食事も結構シンプルなものが多く、テレビとかでやってるような「毎日ステーキが出てきて太った!」なんて本当にあるのか疑問です。
オーストラリアで一番に買ったものはパンツ!
予想外に困ったのが、洗濯物。ホストマザーの気分で洗濯が行われる為、スーツケース1つで渡豪している私たちにとって、衣服には限りがあります。
すでに住み始めて1週間で、タイはもうパンツがない!状態に陥ってしまいました。
その原因は、黒・白・カラーの3色ごとに洗濯カゴを設けていて、日替わりで洗濯していくから。これは海外では割と一般的で、フレンズにも出てきますよね。
レイチェルが初めて洗濯したときに、ピンクの靴下を白い洗濯物と一緒に回してしまって、全部ピンクになるって話のやつね。
当時もちろんタイは知らず、日本と同じ感覚で洗濯カゴに洗濯物を入れたら最後、いつまでたっても洗濯物が返ってこない!何度laundry roomを見に行ったことか…
干した後もすぐには取り込まず、干されっぱなしの場合もあり、また更に返ってこない。
勝手に取りに行くのも気まずいし、本当に足りなくてピンチだったから外に干してあるのが見えたので、取りに行こうとしたら内側から鍵がかかっていて網戸が開かないというオチ。
ホストマザーに話す勇気も英語力もなかったので、諦めてKマートにパンツを買いに行きました。
やってみたはいいけどホストファミリーとやっぱり合わなかったら?
ホームステイを選択して、今ホストファミリーと住んでいるけれど合わなくてどうしたらいいのかわからない・今同じ状況で辛くて悩んでいる人に向けてのアドバイスがあります。
時間を無駄にしない為にも、ホストファミリーに固執しない
ホストファミリーと相性が悪く、ホームステイ先と上手くいかなかった。「自分が悪いのかも」とか「せっかく海外にきたし、後ちょっとの我慢だし」などの考えが頭に浮かぶとは思いますが、その考えをやめにしましょう。
すぐに学校に相談しましょう!必ず学校側が何か対処してくれるはずです。
もし学校側が動いてくれないのなら(まずないと思いますが)、誰か頼りになる人に相談するのも1つの手。クラス担任の先生、学校の友だち、留学エージェントなど誰でも。
実際にあった例では、ホームステイ先に問題があったA君が、B君に悩みを相談したところ、B君がB君のホストファミリーに話し、そのホストファミリーが「部屋も余ってるし、うちにおいで。」と言ってくれ、A君は学校側が手配する前に、別のホームステイ先を見つけることが出来ました。
しかもB君のホームステイ先なので安心して行くことが出来てラッキー!という状況に。
1つのホストファミリーに固執する必要はないんです。
実際にタイがホストファミリーと共に生活したのは約1ヶ月。3ヶ月契約でしたが、1ヶ月でもうこりごりだったので、すぐにやめました。
もちろん悪い人たちではなかったし、続けようか迷いましたが、語学学校で出会った友だちが親身になって相談を聞いてくれて、さらにはシェアハウスまで紹介してくれて。
その人もまた、ホストファミリーと上手くいかず、逃げるようにして家を出た1人でした。なのでタイの気持ちを痛いほど分かってくれて、色々手助けしてくれました。
自分と相性のいいホストファミリーに当たるかどうかは運次第と言いましたが、 ただの運の問題で悩むにはワーホリの1年という限られた時間は短すぎる。
タイ的には、断然シェアハウスを探すに1票です。
シェアハウスを早めに決めておくと、学校卒業後にみんなが慌ててシェアハウスを探し出す頃、その時間を職探しに当てられるというメリットも!
学校を卒業する頃、シェアハウス探し+職探しの同時進行は大変ですからね。
ホームステイはおすすめしない。まとめ
- ホストファミリーはあくまでビジネス
- どんなホストファミリーに当たるかは運次第
- ホストファミリーとの相性が存在する
- 家ごとによってルールが違う
- 学校からの距離に注意!
日本人はどこかでホストファミリーに対して憧れのイメージがありますが、理想と現実は違います。タイも実際にホームステイしてみるまで知らなかったことが多く、この経験は一生忘れない体験になりました。
その結果、海外生活のスタートにこのストレスは必要だったか?とか言うと、結論いらなかったなと思うので、ホームステイは個人的にオススメしないかな、という感じです。
今から留学やワーホリに行く人でホームステイにするか迷っている人、もしくはもうすでにホームステイ中で同じような心境にいる人たちの何か参考になればいいなぁと思います。
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