「海外で働く」と言うと「憧れ」や「楽そう」などのイメージを持つ人が多いと思います。でも実際はやっぱり「大変」の一言がまず第一に出てくるのは、日本で働くこととなんら変わりません。
いやむしろ、大変なことばかりです。もちろん「何をするか」によって違いますが、ワーホリであろうと決して楽な仕事ばかりではありません。
海外で働くイメージは華やか?楽?
「海外で働くって楽しそう」ってよく言われます。楽しくないと言ったら嘘になりますが、まずはやっぱり「それなりに大変だよ」と言いたい。
タイも海外に来る前は海外というと華やかなイメージで「毎日楽しく働いて、日本みたいに毎日残業とかないんだろうな〜」と思っていました。
残業こと職種によりますけど、タイはしょっちゅう残業!
もちろん飲食業だからって言うのは大きいけれど、接客業なんて世界中どこでも同じだと思います。よくテレビなどで聞く、「シェフが帰っちゃったから今日はもう閉めます」なんて実際はなかなかないと思うんですよね。
だってみんな金が欲しいからな。
オーストラリアでもニュージーランドでも飲食業をしていたけれど、そんなレストランあったらGoogleのレビューに書かれて終わり。今の時代、どのレストランも結構レビューを気にしているので、テレビでやっているような無茶苦茶な事はしません。
友だちは一流のIT業で働いていますが、休みの日も自分で勉強したりして忙しそうにしていますし、先生をしている友だちも授業の準備などは自宅でやっていました。もちろん自宅でやっているので、無給です。
もちろん世界一のハードワーカーの日本人が住む国、日本で働くのは物凄く大変ですが、海外働く事が簡単と言うわけではありません。職種や会社によって違うので一概には言えませんが、「楽」な面ばかりではない事も忘れないでおいて下さい。
文化の違いは仕事面でも大きく影響!?
仕事である以上やっぱり海外だろうと日本だろうと大変なのは同じ、とざっくり言ってますが、じゃあ具体的に何が大変なのか、を紹介して行きたいと思います。
もうウンザリ・・・とにかく働かない人たち
これだけはハッキリ言えますが、働くという文化の基盤も違うので、とにかく働かない。
日本人の当たり前が通用しないので、勤務中に携帯を触るのは当たり前、忙しくても休憩を取る権利はあるので好きな時に休憩に行く。
そして彼らはあくまでも、お金のために働いているのでお金にならないことはしません。
特に酷いのは、タイが目の敵にしている南米系(笑)文化が全く違うので、日本人であるタイから見て、南米系はとにかく働かない。
時間は守らないし、とにかくダラダラ働く。例えるなら、中学生男子が体育の授業だりぃ。みたいな感じでダラダラ参加してる感じ。
もちろん100%南米系が働かないわけじゃないですよ。いつも言ってますが、この世に100%なんてものはなく、ここでの意見はタイの独断と偏見ですから。
でもやっぱり文化の違いは大きいですよね。
日本人は働くべき!?働くフィールドでも一種の差別。
これは半分差別なんじゃないかと感じる時がありますが、「日本人なんだから」と何かにつけて言われる時があります。
多くの人が「日本人はハードワーカーだ」というイメージを持っているので、「日本人」としてのフィルターをかけられることは日常茶飯事。
タイの友だちは職場で「日本人を雇うメリットなんてハードワーカーしかないんだから、雇ってもらっただけ有難い。黙って働け」と言われたらしいです。
逆にいい仕事をしても「やっぱり日本人はハードワーカーだね!」や「だから日本人を雇ったんだ」と言う人もいる。
海外に来たら日本みたいに頑張って働かなくていい!と思ってワーホリに来る若者も多いみたいですけど、現実はそんなに甘くないですよ。
コミュニケーションを取るのも大変!言語が違うストレス。
今までタイが行ってきた国は移民国家(主に英語圏はそう)なので、ほとんどの人が英語が第一言語じゃなかったんです。
なので基本的にお互い第一言語ではない言語でのやりとりになり、その言語が流暢でなくても意思疎通出来るレベルじゃないと本当に大変!
そして相手は日本人じゃないので、謙遜という文化を持たない国出身である場合が多く、相手が自分より英語力(もしくはその言語)が低いにも関わらず、気にせずバリバリ話してくる。その為、理解出来ないこちらが悪いのでないかという逆転現象が起きるから怖い。
日本人は「ごめんね、私の英語ちょっと分かりずらいよね」みたいなスタンスでいくけれど、相手は「何で私の言ってる事分からないの?」というスタンスでくるから本当に恐ろしい。
例えば中国人。彼らはドギツイ訛りを持っている人が多いので、タイはチャイニッシュ(チャイニーズイングリッシュ)を聞き取るのがかなり苦手!
でも彼らはおかまいなしに早口で話すし、お客さんが彼らの英語を理解してないと「もうほんと嫌になる!この客全く英語理解してない!」と嘆く。
一言で英語(もしくは他の言語)と言っても、話す側がネイティブではない場合が多く、ネイティブであっても各国にある訛りが理解力を苦しめます。
結局は自分次第。どこでじゃなく、何をするかが大事!
6年前、タイは人生で経験したことがないくらいワクワクした感情を胸に抱え、機内でオーストラリアに上陸するのを楽しみにしていました。
でもワーキングホリデーが始まってみると、実際は辛いことの方が多く、文化の違いで毎日イライラ。自分の語学力と、意思疎通が上手くいかない事のフルストレーションが溜まって、たまに日本人が物凄く恋しい時があります。
特にぶつかるのは遊びではなく仕事であるからで、海外で働いているからと言って手を抜こうと思った事はありません。周りがどうであれ、自分は自分。自分が納得出来る仕事をしてお金を稼ごうと思っているので、それは日本にいても海外にいても変わりありません。
要は大事なのは世界中のどこにいようと、ちゃんと責任感を持って、プライドを持って、楽しんで仕事をしているかではないか?だと思っているからです。
それは日本の素晴らしい文化の中で、タイが培ってきた価値観です。
海外で働くという事 まとめ
- 海外で働くのは楽なことばかりじゃない
- みんな働かないため、日本人がカバーを強いられることも
- 大事なのはどこでじゃなく、何をするか
日本は日本独自の厳しいルールはありますが、お金を稼ぐことってやっぱり簡単じゃないです。
もちろん海外で「働き方を学んだ」とは思っています。日本の時のように健康を害してまで働こう!とはもう思ってませんし、プライベートももちろん大事だと思っています。
でもどこであろうと、仕事は仕事。自分の人生は自分の人生。
そしてこの7ヶ月のロックダウンでさらに仕事に対する価値観は変わったので、また勉強になりました。
これからもドイツで働きたいと思うなら、ドイツ語を勉強しないといけないのでまだまだ努力が必要です・・・泣
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