ワーホリに行く間の1年間は外国にいるため、気になるのは健康のこと。海外旅行でも海外に行くなら海外で何かあった時の為に短期で保険に入っていきますよね。
短期の旅行なら安く済みますが、ワーホリとなると1年間という長期になるため値段も額が変わってきます。
タイがワーホリ1年目にエージェントを通して入った保険は20万前後。でもそれはすごくしっかりしたやつで、だいたいどのエージェントもこれくらいのものを勧めると思います。
なんで高いのかというと、保険会社のブランド力とあとは死亡保障が付いているため高くなる、あとは歯医者に行った際も保証対象となるかどうか。
歯医者の保証をつけると高額になるため、基本はついていないのをエージェントで勧めると聞きました。タイの保険もついていなかったです。
しかし当時のタイは全く予想もしていなかった事態が起き、歯医者に行かざるを得ないことになってしまったのです・・・しかも保険対象外!
海外では歯の医療費はバカにならないと言われているのですが、まさにそうでした。
歯が痛い!それはいきなりやってきた
普段と変わらず何気ない日常をオーストラリアで送っていたタイは、いきなり歯に違和感を覚えました。
何かが歯を押していて痛い。虫歯の痛みではなくて、ズシンズシン響く感じ。一応鏡をチェックしてみるけど、虫歯のようなものは見当たらない。
そしてタイはふと、京都に住んでいた頃、親知らずが見つかったけれど歯医者さんからは「今は眠ってるから無理にほじって抜く必要ないよ。また痛みが出てきたら抜いたらいいよ」と言われ、あの時の親知らずがまだタイの口腔内で眠っていた事を思い出しました。
今来たか、こいつ・・・!
何年も眠っていたくせに、オーストラリアにきたタイミングで目覚め、ぐりぐり動くなんて。なんて性格の悪いやつ。
シェアハウスのオーナーに連れられて、いざ歯医者へ。
当時タイが住んでいたのは日本人の奥さんと、オージー(オーストラリア人)の旦那がやっているシェアハウス。
すぐさま歯が痛いことを伝えると、オージーの旦那さんが歯医者さんに連れて行ってくれることになりました。
これも後で思い返せば、日本人のオーナーじゃなかったら自分で歯医者を見つけるところから始めなきゃいけなかったんだと思うと、日本人と住んでて良かったと思いました。
当時のタイの英語力は凄まじく低く、自分で歯医者に行くなんて絶対無理なレベルでしたからね。
しかも車もないし、田舎だったのでバスで歯医者まで行ったりと大変だったと思います。旦那さんは地元の人なのでいい歯医者を知っている、とのことで安心して身を委ねられました。
歯医者はマスクなし!しかもクイズを見ながらの抜歯!?
歯医者に着いて、問診票やらなんやら全部オーナーの旦那さんが手伝ってくれてサクッと終わりました。
名前を呼ばれて中に入ると、坊主のメガネ(少しインディアンが混じった感じ?)の先生と握手。旦那さんは普段ここに通ってるので、「この子はシェアハウスに住んでて・・・」って全部説明してくれました。
いざ診察台に乗るといきなり抜こうという話になりましたが、1つ質問が。
「何か食べてきた?もし空腹だったら良くないんだ」みたいなことを言われたので、朝ごはんを食べてないことを伝えるとパックのオレンジジュースをくれました。
それを飲み終わると、麻酔をしたんですが、その時に気になった事がありました。歯医者なのにマスクをしていないんですよ、その先生。
オーストラリアでは普通なのか、マスクなしでそのまま顔を近づけて麻酔されたんですけど、こっちは尋常じゃないサプライズだよって話で。
そして診察室にはなぜかテレビがあって、患者をリラックスさせるためのやつか、ふ〜んって思ってたら、麻酔しながら先生が言った一言。
・・・B・・・
Bってどういう事?と不思議に思って先生の目線の先を確認すると、麻酔の針を人の歯茎に刺しながら、顔はガッツリテレビ見てたんですよ!
クイズミリオネアみたいな番組をガン見しながら、人の歯茎に麻酔さしてるこの男、ほんとに大丈夫か?
と不安になりながら助手を確認しても、その助手は「いや〜私はCだと思うわ」って・・・
そんなんいらんねん!!!
日本だったら200%あり得ないですよね。麻酔刺しながらテレビ見るとか・・・。
タイはもう後には引き返せないこの状況に、不安で死にそうでしたがひたすら耐えるしかありませんでした。
まるでコメディの世界!抜いた歯はどこへ?
麻酔後、歯を抜くのはあっという間でした。
が、どうやったらそうなるのか、抜いた歯が勢いよく飛んで行ってしまい、その抜けた歯を歯医者&助手で床に座り込んで探し始める始末。
隣で保護者のごとく見守っていてくれたオージーの旦那さんも参加し、3人は床を這いずり回ってタイの抜けた歯を探し回っている中、タイは診察台に置いてけぼり状態。
・・・なんなんこれ?
心の中でツッコミが止まらず、頼むからこの坊主頭を一回しばかせて。と何度も思いました。
親知らずの抜歯後の医者のテンションについていけない件。
無事に親知らずを抜き、やれやれだったタイに、タイの口腔内にあった銀の被せ物を見せながらハゲが言った一言。
やっぱりジャパンはすごいよ、見てこの銀のやつ!!
ちょっとどこに興奮してるかよく分からない温度差があり、「?」状態のタイ。そんな事はおかまいなしにハゲはまだその被せ物について熱く語っている。
しかしタイは抜歯後だったため、ハゲの余興に付き合っている余裕はなく、出血の気持ち悪さに苦戦していました。
しかもその銀の被せ物を小さいジッパー付きの袋に入れて、持って帰れと強要。
ジャパンのテクノロジーは本当に誇りに思うべきだよ!これ、お土産ね!
そんなんいらんねん!!!Part 2
そして次の日に抜糸するからまた来てねと言われ、本来親知らずの抜歯って翌日に可能なのか?と嫌な予感を抱えながら帰宅しました。
人生初!話すことも出来ないくらい強い歯の痛みに悶絶!
帰宅後、シェアメイトの日本人の子と「いや〜大変だったよ〜」なんて笑いながらリビングで話をしていた時、水を飲んだんです。
・・・!!?
すると親知らずを抜いた側から今まで経験した事のない激痛。
動けなくなり、「どうした?」と友だちがびっくりする中、激痛で返事も出来ない。本当に一切動けなくなり、目に涙を浮かべながら、とりあえず痛みが引くのを待ちました。
旦那さんもリビングにいたのですぐ歯医者に電話してくれましたが、「明日予約入ってるから大丈夫〜」と流されたみたいで、明日まで待つことに。
激痛の原因は何?親知らずは全く関係のないアレだった!
翌日は医者に行くと、ハゲがヘラヘラしながらタイに言ってきた一言。
痛かったでしょ〜?親知らず抜く時に邪魔だったから被してあったやつとったんだよ!haha
なんとハゲによると、あの抜歯後に話しかけられ、邪険にしていた例の銀の被せ物。あれは実は前に削った部分に被せてあったもので、親知らずを抜く時に邪魔になるから外したらしく、今のタイのその歯は神経がむき出しの状態だったらしい!
そうとも知らず、神経がむき出しの状態に冷水を流し込んだんですから痛いに決まってる!!!
タイが悶絶した時、どんな痛かったか分かる人には分かるはず・・・本気でこいつ殺してやろうかと思いましたからね。
さすがにその対応にはオーナーの旦那さんも苦笑いでした。
オーストラリアで歯医者2日間でかかった費用はいくらだった?
歯の治療が高額と言われている海外、しかもただでさえ物価が高いオーストラリア。そんな土地で親知らずを抜いたんですから安いはずがないですよね?
当時タイが写メで撮った領収書の一部が残っているのでお見せします!
お値段は$588!!!
これは抜歯だけにかかった代金で、当時のルートは覚えていないので何とも言えませんが、日本円だと5万くらい。
2日目抜糸&銀のやつ被せるのにかかったのは約$300。こちらは写メを撮ってなかったので忘れました。
なので2日間、親知らずの抜歯と抜糸でかかった金額は計$900前後。
1ヶ月分の給料が約$2000くらいだったので半分くらいが1日で吹っ飛びました。
もしもの時に海外に行く際は必ず保険に入っておこう
この一生忘れないであろう経験がタイの保険に対する価値観を変えたのも事実。
当時はまだ貯金があったから痛い出費で終わっただけでしたが、もし頼れる人も、貯金もなかったらと思うと、やっぱり何かあった時の為に保険をかけておくのは大事だなと思いました。
日本にいると自然に国民健康保険の恩恵を受けられますが、海外だとそうは行きません。
そういった点も含めて、やっぱり日本はすごいなぁと思いますね。
他にも保険があって助かったケースを知っているので、海外旅行に行く際は必ず保険に入っておいた方がいいです。
オーストラリアで親知らずを抜く!まとめ
- 親知らずの痛みはいつ来るか予測不能
- 日本人のオーナーのシェアハウスで助かった
- 診察中の態度はやっぱりオーストラリアだった
- 親知らず抜歯にかかった総額は約$900
ワーホリに行く前に歯医者に行って、色々治してもらってからオーストラリアに行ったはずなのに親知らずとは盲点でした。
色々トラブルが起きるのはワーホリの醍醐味ですが、親知らずを抜いた人はそうそういないはずです。本当にタイはこういう星の下で生まれたんでしょうね・・・
でもこんな経験2度とないと思うのでブログのネタになったし良かったのかもしれませんが、あの痛みは2度と忘れないです。泣
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