アジア人差別問題の実態。ワーホリで立ちはだかった人種の壁。

Working Holiday

日本にいたら差別というワードはあまりピンと来ないですよね。

差別と聞いて、まず思い浮かぶのはBLMでも大きな話題となった黒人に対してや、日本でいうなら在日韓国人の人に対しての人種差別。

 

人種差別問題については日本では気にした事もなかったですが、オーストラリアに来てすぐにその壁にぶち当たりました。

 

タイの身に起こった数々の出来事で、タイは身をもって差別とは何なのかを知ることになったのでした。

差別は異世界のものではなく、あなたのすぐ目の前に!

ワーキングホリデーに来て1番ビックリした事は、オーストリアが世界一の差別国家だったという事。

 

アメリカでは?と思っていましたがオーストラリアが世界一らしく、オーストラリア人の友だちも言っていました。タイはアメリカに行ったことがないから分からないけど、身をもって知った今では頷けます。

 

もちろんいつも言っていますが、みんながみんなそうではなく優しいオージー(オーストラリア人)もいっぱいいました。

 

きっとオーストラリアにワーホリ行ってた人で、「そんなこと、一回もなかったよ」っていう人もいると思います。

 

オーストラリアに住んでいた期間はある意味貴重な体験をした2年間で、自分の身に起こった事を思い返すと、差別の意識が変わったキッカケでもあるので、世界を知る上ではなくてはならなかった経験でした。

 

みんなが日本人と友だちになりたくて海外に来ているわけじゃない

タイももちろん渡豪前はそうでした。が、テレビやネットの影響で日本人は特に「親日の外国人が多い!」と思い込んでませんか?

日本に来ている外国人ならともかく、オーストラリアに来ている留学生たちは各自違う目的でオーストラリアに来ています。

アジア人と仲良くするためにオーストラリアに来たんじゃない為、アジア人に無関心、なんて人も。

 

顔を合わせるなり誰にでもハグしてフレンドリーに話す。なんてイメージを私たちは西洋人に持っていると思いますが、完全に人それぞれ。

 

多くの人は「色んな人種の人と出会う事が好き」とは言いますが、だからと言ってアジア人に固執して仲良くなろうとは思っていないのです。

 

留学やワーホリって、こっちが勝手に「友だち作るぞ!」って意気込んでるだけで、向こうからしたらそこに温度差があるわけです。それを忘れずに行かないと、「Hi」って挨拶したら無視されてびっくり!なんて事も。

 

Thai
Thai

日本のテレビを見ていて思うけど、本当に都合のいいことしか教えてくれないよね。

 

 

日本人はモテる?ここにも一種の差別問題の闇が隠れていた!

もうね、この問題、大嫌いなんですよ・・・。実際にタイの友人何人かにも聞かれて説明しましたけど、モテる基準って何ですか?

 

可愛いって言われたらモテる?何人もからナンパされたら?電話番号聞かれまくったら?交際を求められまくったら?プロポーズされまくったら?

 

Thai
Thai

これは英語問題でもあったけど、ペラペラってどのレベルっていうね。

 

でも、日本で例えてみたら、外国人の子・もしくはハーフがモテる?

物珍しいからやっぱり声かけません?でも本気で交際したいとか思ってるかというと、話は別ですよね。

 

影のあだ名「Easy Japanese」って何?

でもその「日本人ってモテる」と思っているおめでたい人たちのおかげで、日本人女についたあだ名が「Easy Japanese」。

 

直訳で「簡単な日本人」という意味で、日本人は声をかけたら簡単に引っかかる・簡単に釣れるという意味。実際そういう噂が広がっているので、そりゃあ日本人に声かけますよね。

でもここに隠れた差別があることに気がついている人は少ないと思います。

 

アジア人(日本人)だから簡単って見下されているということ。

 

西洋人である自分たちが声をかけたらホイホイついてくると思っている。これは人種を超えた、男尊女卑でもあると思いませんか?

でも実際にそういう女が多いからあだ名がついたのは事実。同じ日本人として恥ずかしいです。

 

先生もアジア人嫌い?まさかの語学学校で実際にあった差別!

オーストラリアにいる2年間で悲しくも差別は日常茶飯事でした。タイだけでなく、友だちの身に起こった実際の出来事でもあります。

 

タイの語学学校は田舎にある学校だったので、アジア人の数は他の都会の語学学校に比べて少なかったのですが、そのせいでか語学学校でアジア人差別がありました。

 

みんなアジア人が少ない環境にこだわりますが、オーストラリアは田舎に行けば行くほど、アジア人差別が根強いと思います。

 

ホームステイ先が同じスイス人の子も差別者だった?

ホームステイ時代、一緒に暮らしていたスイス人のダニエラも最初はアジア人差別者だったそう。

「あの子、前までアジア人大っ嫌いだったんだよ!でもタイちゃん来てから変わったと思う。」とタイより前に語学学校に入学していた日本人の子たちが教えてくれました。

 

タイはもちろん特別な事は何もしていないので、ダニエラはアジア人が嫌いというか、アジア人にただ慣れてなかったんじゃないかな、と思いましたが。

 

同じ家に住んで、食事したり、一緒に登校していたし、ダニエラは物静かな真面目な性格で、冗談を言ったりするタイプじゃなかったから、きっと堅物に見えただけなんじゃないかなぁと。

 

Thai
Thai

その証拠に彼女は一生懸命タイが話すのを一度も笑ったり、バカにした事はありませんでしたしね。

 

 

クラス内でも差別が発生。アジア人と同じ席には座りたくない?

タイがテストに受かり1つ上のクラスに昇級した時のこと。エレメンタリークラスだったのがプレ・インタミディエイトクラスになりました。

 

前のクラスはアジア人99%だったのに対して、次はアジア人が一気に3割ほど。スイス人率が高く、スイス人たちはいつも同じテーブルに安定。

 

教室に長いテーブルが2つあり、右のテーブルにはスイス人女の子たち・左のテーブルにタイを含め、アジア人ばかりが座っていました。

 

1人がトイレから戻り、教室に入った途端、その子はアジア人の座っているテーブルの方にカバンを置いていたことに気づくと、カバンを慌てて取りにきました。

 

すると女の子たちが一斉に、「あんたの鞄そっちにあったの!?そっちはアジア人ばっかり座ってるからこっちにおいで!」と言い出し、アジア人全員は唖然。

 

しかもスイス人同士なのにわざわざ分かるように英語で言ったのがまた意地悪ですよね。

 

 

アジア人はランチを外で?白人たちからの要望

これはタイの身に起こったことではなく、タイの台湾人の友だちに起こったことです。

 

学校には食堂のようなお昼を食べるような場所はなく、教室かバルコニーでお昼を食べていました。

休憩時間が終わり、みんなが各自教室に戻った後、事件は勃発。

 

教室に戻ってきたブラジル人の女の子たちが、「アジアの料理が臭すぎて授業にならない!アジア人は外で食べるよう言って!と先生たちに訴え、そのクラスメイトだった台湾人の友だちは大号泣。

 

タイはその子たちと違うクラスだったのでその後で知ったのですが、アジア人の中で話はすぐに広まり、みんなが悲しい気持ちになりました。

 

掃除のアルバイトの権利が白紙に!アジア人嫌いの先生

生徒だけでなく、先生も例外じゃありません。先生というか、事務のおばちゃんですが、その人はハリーポッターのアンブリッジをイメージしながら読んでもらえれば分かりやすいです。

 

その学校では2人だけ放課後に掃除のバイトが出来る枠があり、当時はタイの友だちが掃除のバイトをしていました。その2人が学校を卒業するので、「代わりにやる?」と提案してくれて、タイと友だちはバイトがまだ見つかっていなかったので応募することに。

 

事務の人に話に行くとWaithing Listに名前を書いてくれと言われたので一番上に名前を書きました。

 

そして2人が卒業した次の日、放課後になり呼び出しを待っていると、別のブラジル人の女の子が掃除しているのを発見。

 

どういう事?となり、友だちと事務室にもう一度行って、聞くとうやむやにされ、もう一度リストに名前を書くように言われました。

 

だいぶ不服でしたが、名前を書いて待つこと数週間・・・その子の代わりに新たなブラジル人2人が掃除をしているのを発見。

 

その事務のババアは何と、Waithing Listの1番上に書かれているタイたちの名前を飛ばし、後に書かれている白人たちを優先していたんです!

 

なぜタイたちが順番を飛ばされていることが分かったかというと、その新しく掃除を始めた子たちは新しい生徒で、タイたちがリストに名前を書いた当時、入学すらしていなかったから。

 

流石に抗議しにもう一度事務室に行くと、そこにアンブリッジはやれやれという態度。何やら理由を説明して、嫌な感じの上から目線。

 

「あなたたちの椅子はないの。・・・まだ何か話ある?」

 

当時のタイに理解力はなかったのですが、一緒に行った子が英語めっちゃ話せる子だったのでのちに説明してくれました。

 

それが原因でタイたちはせっかくゲット出来そうだったバイトを差別によって逃す事になったんです。

 

校長なのにアジア人嫌い!?白人生徒とのあからさまな態度の違い

上記のアンブリッジとの現場にいたのはタイと友だちを含め、3人だけではありませんでした。

なんとそこには校長もいて、一連のやり取りを全て聞いていたにも関わらず知らん顔。なんなら最後の方アンブリッジの野郎と目配せしてましたからね。

 

そしてその校長の行動が納得出来たのが、タイとタイ人の友だちとで放課後話していた時でした。横にはコロンビア人とスペイン人の男の子が卓球をしていたのですが、校長がこっちに来て、タイたちにだけ「go home!」と言って去って行きました。

 

語学学校の校長であるにも関わらずアジア人にキツく当たる彼を見た時、本当にがっかりして仕方ありませんでした。

 

オーストラリアでアジア人差別は日常茶飯事?

もちろん差別があったのは学校内だけではありません。むしろ外出時に多く、ホームステイをしていた家から山道を帰るのが怖い理由の1つでもありました。

 

車からゴミと罵声が降ってくる!「fuckin Asian!」

知っている人たちのみならず、街ゆく人々からもタイたちへの攻撃はありました。知り合いからの差別も辛いですが、見ず知らずの人たちからは余計にムカつきますよね。

 

これはしょっちゅうで、通り過ぎる車から「ファーーーーック!アジア!」と叫ばれるのは日常茶飯事。タチが悪いことに、横を過ぎる時に大声で叫ぶから本当に迷惑。

 

叫ぶと同時にゴミを投げつけられたりもしましたし、車道を歩くときはいつもビクビクしていました。

 

ドラマか何か!?ついに生卵が上空から降って来た!

バイトへ行く途中、横断歩道で信号待ちをしていると上から生卵が降って来て、少し離れた所にパシャッ・・・。

 

その通りはホテルが並んでいて、どうやら2階から投げられた模様で、ベランダには白人たちが笑い転げている。

 

運よく生卵は当たりませんでしたが、こんなドラマみたいな事が起きるとは思ってもみませんでした。

 

人気都市メルボルンでも!アジア人は電車で席に座るな

オーストラリア2年目での出来事で、あの日本人に大人気の留学先としても知られるメルボルンでも差別を受けました。

 

カフェで働いた帰り、電車に乗っていると生理中だったタイはもう眠くて眠くて、電車に揺られながらウトウト。タイの横には中国人らしき女の子が座っていました。

 

途中で中年の男が乗り込んで来て、何やら話していたかと思うと、大声で「アジア人のくせに席に座ってんじゃねーよ!俺らが立ってんのに!」と話し始めました。

 

最初は気のせいかな?と思っていましたが、目線を上げると、その男はこちらを見ていたのです。

 

するといきなり、タイの目の前で両手を手を叩いて、「おい!聞いてんのか!」と怒鳴りつけられました。

 

近くにいた年配の女性もタイのことをすごく睨んで、乗客全員がタイたち2人が絡まれているのをジッと見ていて、ものすごく腹が立ちましたが言い返す英語力も気力もない。ただただジッと我慢しました。

 

みんなが2人を見つめる中、タイが中国人の子を見るとその子もこっちを見て、苦笑い。その場にいた乗客がタイたちを責めているようで、まるで地獄のようでした。

 

シティに行くと、アジア人だらけのメルボルン。メルボルンに行ったことのある友だちは体験したことがない子がほとんどだったので、タイは逆に引きが強いらしく、メルボルンなのに!?とよく言われました。

 

シェアハウスに帰った後、イライラしているとオーナー(子どもの頃オーストラリアに移住して来た中国人)がどうしたの?と聞いて来て、事情を話すと、「俺も小さい頃あったよ。気にしちゃダメだよ」と慰めてくれました。

 

タイの周りで起きたアジア人人種差別!

タイ自身に起こった事だけでもすでにもうたくさんの苦い思い出があるのに、それだけでは終わらないのがオーストラリア。友だちからも聞かされるのもまた、タイにとっては辛い思い出です。

 

頭からアルコール!?そして罵声!

正確には友だちの友だちに起こった出来事で、バイト帰りにその子が歩いていると年配の男が近づいて来ました。するといきなり、「Go back to your country! (自分の国に帰れ!)」と罵り、頭からお酒をかけられました。

 

いきなりのことで、その子は何が起こったか分からずパニックに。タイの友だちに電話して助けを求めたらしいです。

 

そしてその事件はタイの耳にも飛び込んで来ました。

 

オーストラリア人の年配者は特に差別者が多いと聞きますが、年配者だからといって、これはさすがに許されるべき事ではありません。

 

「Easy Japanese」の代表!イタリア人が放った本音

タイの仲良くしていた友だちが、イタリア人男子と恋に落ちました。 その男は確かにイタリア人の中でもイケメンで、モテるだろうな〜という感じ。自分でも「イケメン」って覚えた単語を連呼していたくらいですからね。

 

しかしそのイケメンから、「彼女にするならやっぱり金髪女がいい。でもアジア人に興味があったから試してみたかったんだ」と悪気もなく言われたそう!

 

タイはショックを隠し切れませんでしたが、彼は全く悪いとは思っていなかった様子。

 

これは白人あるあるなんですが、私たちと彼らの恋愛観は全く違います。後でショックを受けないためにも、その人が本当に自分を大切にしてくれる人なのかをよく知った上で発展しましょうね。

 

Thai
Thai

皆さんもこの手の男子には気をつけてくださいね!

 

アジア人差別問題の実態まとめ

  • オーストラリアは世界一の差別大国
  • アジア人と友だちになる気がない人もいる
  • 語学学校でも差別は起こりうる
  • アジア人だらけの大人気都市メルボルンでも

 

タイは人生起こること全てに意味があると思っているので、例えそれがどんなに悲しいことだとしても、きっと何か意味があったんだろうと思うようにしています。

 

大切なことで、忘れてはいけないからタイに痛みとなって起こったんだ、と。きっとこの体験は一生忘れないでしょう。

 

当時のタイのように「外国人はフレンドリー」とか「みんな日本に興味がある」って思っている人に実態を知って欲しくて、タイの体験を記事にしましたが、参考になりましたか?

 

みんなが善人じゃない。こういう人たちも悲しいけどいるんだな〜と心のどこかにとどめておいてください。

 

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