ドイツに住んでもうすぐ2年、ベルリンに住んで1年と10ヶ月が経ちます。
ドイツに住むことになったのも、そもそもアイルランドでのワーキングホリデービザが切れる為、ついでにどこかヨーロッパでワーホリをして帰ろう。そんな軽い気持ちだったので、まさかドイツで就職してそのまま住むとは夢にも思っていませんでした。
ぶっちゃけドイツに関しては何の興味もなく、ただユーロ圏だと言う事で渡独を決めたので、ドイツに来るまで知らなかった事や、想像していたベルリンとは違った事がいくつかあったので、それをシェアしたいと思います。
ドイツに住むまで知らなかった事! ポイント3つを紹介。
アイルランドに1年間住んでいたので、そんなに違いはないんだろうなと思っていましたが、同じヨーロッパでもドイツはドイツ。ドイツにしかないルールや独特な文化の違いを日々発見しては面白いなぁと感じています。
まずはドイツ全体で共通して発見した事を紹介!
ドイツに住むまで知らなかった事①:ドイツにもNHKのような国営のラジオが存在する。
日本で1人暮らしをし始めると鬱陶しいのがNHKの料金徴収。タイは京都で1人暮らしをしていましたが、テレビ・スマホ(この時代、スマホとガラケーは普及率半々)を持っていないにも関わらず、家を訪ねてきてはしつこい彼らがめんどくさくて仕方がありませんでした。
そして海外に住み始めてから、すっかりその存在を忘れた頃。ドイツのデュッセルドルフに住み始めて少しすると届いた封筒。意味がわからずネットで調べてみると、まさかのNHKのドイツバージョンだと言うことが発覚!
ドイツではテレビではなくラジオで1フラットにつき徴収されるので、家のオーナーが払っていればOK。もしくは家の住人で割り勘して払う事が出来ます。
国営ラジオなのか絶対に払わないといけないものらしく、これは無視を決め込んでも毎月毎月料金徴収の封筒が届きます。そしてずっと無視を続けていると、無視した罰金もプラスされ、さらに徴収が!
払うまで徴収の封筒が止むことはなく、約1年間無視を続けたタイですが、毎月毎月増えていく金額に嫌気がさし、この間やっと手続きをしました。と言っても、今のWG(シェアハウス)はオーナーが払ってくれているので、その報告をしただけです。
でも前回スペイン人とのWGは彼が個人的にアパートを借りていたので、オーナーは彼。そして彼は払っていなかったので、その期間に彼と住んでいた期間の分だけ徴収が来ました。そしてずっと無視をしていた罰金(€8)もプラスされての請求だったので、€300ほど一気に支払うはめに。
まさかドイツに来てまでNHKのような全く無意味な請求を払う羽目になるとは想像もしていませんでした。
ドイツに住むまで知らなかった事②:イメージと真逆!ドイツでは何もかも遅い。
ドイツ人は真面目でキッチリしているイメージからか、ドイツはキッチリしている国のイメージが強かったんですが、とにかく色々時間がかかる事が発覚。
例えば、銀行に問い合わせをしても返事が遅い。家を借りる際に必須の書類Schufaも対応が遅い。色んな事がとりあえず対応が遅い。
日本が早すぎるのか、便利過ぎるのかは分かりませんが、それに慣れている私たちにとって、結構イライラ!病院も予約をしようと思っても、結局1週間後〜1ヶ月後にしか予約が取れません。
基本的に何でも2週間かかると思っておいた方がいいね。
ドイツに住むまで知らなかった事③:ドイツでは住民登録が超重要!
これは今までに何度も話してますが、ドイツでは住民登録(住所登録)は超重要。引っ越して2週間以内に登録をしなければならない決まりで、でも住民登録の予約が1ヶ月後とかしか取れないからまたイライラ。
住民登録がないと携帯電話も契約出来ませんし、銀行口座も開設出来ません。そしてSchufaもゲット出来ません。日本で携帯を契約する時も、銀行で口座を開設する時も基本的に身分証明書のみでOKですが、ドイツでは身分証明書+住民登録証が必要になるケースが多々。
ドイツに住むにあたって、最も重要な手続きが住民登録だと言っても過言ではないでしょう・・・!
ベルリンに住むまで知らなかった事4つ!
ここからはベルリンについて。ドイツ全体ではなく、恐らくこのユニークな都市ベルリンの特徴であろう事を紹介して行きます。
ベルリンに住むまで知らなかった事①:ベルリンは物価が安い!家賃も安い!
ベルリンはドイツの主都市でありながら物価が安く、ほどんどの大都市で家賃沸騰が問題になっている中でもまだ比較的家賃がリーズナブル。
何年か前に比べると値段は割高になったらしいですが、それでもまだ他国の首都に比べるとかなり安い方。特に同じユーロ圏で言うと、アイルランドのダブリンは家賃が本当に高い!
上記の記事でもベルリンとダブリンを比較していますが、タイはダブリンに住んでいた時、今の家賃の倍払っていましたからね。しかも元彼と部屋をシェアしての値段。
物価で言えば酒税も安く、特にビールは本当に安い!
ダブリンでは最低でもワイン1本買うのに€10ほどしましたが、ドイツに来てびっくり!ワイン1本€2〜見つける事が出来ます。
ベルリンのBarではビールだと€2〜3で飲む事が可能!ちなみにダブリンは€6。
ベルリンに住むまで知らなかった事②:ベルリンはイスタンブール?
多分これはベルリンに来て1番驚いた事と言っても過言ではない。ベルリンにはトルコ人が本当に多く、ドイツの文化より根強く見られる時もあるほど。
ベルリンの人気エリア・ノイケルン&クロイツベルグは歩いているとドイツにいることを忘れるほどのイスタンブール感!歩いている人も白人よりトルコ人もしくはアラブ人が目立ち、お店も、トルコ語・もしくはアラビア語のサインで書かれている。
場所によっては銀行や薬局などにも、「トルコ語対応してます」などと書かれており、生活していてもたまにベルリンにいる事を忘れてしまう事も。
ベルリンに対して白人の国のイメージを抱いて移住を考えている人は、ちょっとショックなポイントかもしれないです。
ベルリンに住むまで知らなかった事③:ベルリンはホームレスで溢れている!
日本に住んでいると、ホームレスの人に会う機会は滅多にありませんよね。大阪では場所によって彼らを見る機会はありますが、普段生活をしていてホームレスに話しかけられる事はまず少ないと思います。
しかしベルリンでは本当にホームレスがそこら中にいて、生活の一部に馴染んでいるから驚き。
特にタイの住んでいるクロイツベルグには道を歩くたびに小銭をせびってくる人たちが大勢いて、ホームレスに1度も声をかけられないで家に帰った日はないくらいです。
物価が安い、移民が多いと言う状況なのでホームレスが多くても無理ないよね。
日本人からしたらヨーロッパは街並みが綺麗で・・・みたいなイメージがあるかとは思いますが、実際はホームレスが街に溢れていて、少しガッカリするポイントかもしれません。
ベルリンに住むまで知らなかった事④:ベルリンは超LGBTQフレンドリー!
ベルリンを歩いていて思うのは、ゲイカップルを見かける事が本当に多い!タイはもちろん差別心はありませんが、彼らは世界中で肩身の狭い思いをしているのを知っています。でもここではみんな伸び伸び自分らしく性別を超えて生きているのが目に見ていて分かる。
タンクトップにミニスタートを履いた男の子なんて、夏場では珍しい光景じゃないよ。
ド派手なファッションも、Dr.クレハ並みに生き生きしたおばあちゃんのミニスカート姿、TMレボリューション顔負けのシースルースーツを着た青年も、ベルリンでは当たり前。
原宿にいるかのようなファッション感覚を持ち合わせた若者たちが伸び伸び暮らす街、ベルリンはきっと彼らにとって誰の目線も気にしなくていい、自分らしくいられる住みやすい環境なのでしょう。
ベルリンに住むまで知らなかった事 まとめ
同じヨーロッパと言っても、ヨーロッパには色々な国が存在しているので各々根強い文化を持っているのは言うまでもありませんが、特にベルリンは独特な文化を持った都市です。
はっきり言って、ベルリンとドイツはあくまでかけ離して考えてもらった方がイメージが湧きやすいと思います。他のドイツの都市にあるものがベルリンにはなく、他のドイツの都市にないものがベルリンにはある、と言う感じ。
今まで色んな国に住んできましたが、ベルリンが1番ユニークな都市なのは言うまでもありません。
でもまだまだ発掘しきれていない部分があるので、これからどんどん面白い事を見つけていこうと思います。
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