初めてのワーキングホリデーで留学経験がない人は、最初の何ヶ月かは語学学校に行くのが主流。ワーホリビザでは最大4ヶ月まで学校に通うことが許されています。
留学エージェントを通して来ている人は、エージェントからも学校に通う事を勧められるし、何より初めての海外は英語力問題が不安。マストと言ったところ。
海外へ行くということにテンションが上がってしまい、最も大きな壁である英語力皆無問題について、全くと言っていいほど考えていなかった女が渡豪してからめちゃくちゃ苦労したお話。
英語力皆無問題を完全に勘違いしていた女
なぜ当時のタイが英語力が皆無だったにも関わらず、何の恐怖も感じずに渡豪してしまったのか?
答えは、それはみんな英語を勉強する為に海外に来ていると思っていたからです。
・・・ちょっと何言ってるか分かんない。
えっと、当時のタイは、学校に来てる人は「みんな自分のように英語が話せない、勉強中の人たちばかりだ」と思っていて、自分もその1人だ。と安心しきってたってわけ。
そして渡豪し、語学学校へ入学した彼女は初日から「英語力皆無問題」にぶち当たることになるなんて…あの時は知る由もなかった。
語学学校でのクラス分けはレベルに応じて。
入学初日、個人の英語力のレベルをチェックするテストがあります。タイの学校では、上から下まで4つのレベルに分けられていました。
同じ入学日に日本人の女の子が2人いて、26歳にして留学経験なしで不安だったタイにとって日本人の存在は大きく、友だちになれるといいなぁ〜なんて呑気にウキウキ。
でも運悪く2人とも若くして留学経験あり。
でも1人は自信がなさそうで、「わたし絶対1番下のクラスだ…」と言っていたので、タイはそれを鵜呑みにし、「同じクラスだったらいいな〜」と考えていたのでした。
学校生活の重要ポイント!クラス分けはいかに?
テストの結果、やっぱりタイは1番下の「elementary」(エレメンタリーと言って、小学生もしくはそれ以下のレベル)クラス。留学経験がない人はここからスタートが多いらしいです。
すると不思議なことが起こりました。
「わたし絶対1番下のクラスだ…」の彼女、1番上のクラスの「upper-Intermidiate」に振り分けられてるのを目撃!
初日からやられとるやないかいっ!!!
俗に言う、マラソン大会で「一緒に走ろうね」って言ってた友だちが遙か先にゴールしちゃうアレ。
テストの日に「全然勉強してないからヤバイ~」って言ってた友だちが90点とか叩き出すアレよ、アレ。
そんな簡単なトリックに引っかかってしまった・・・。一緒のクラスになれたら心強いと一瞬でも思った自分が情けない。日本だったら絶対にあり得ないのに、慣れてない環境って恐ろしすぎる・・・!
でもまぁ、elementaryクラスは日本人が1人もいなくて、最初は不安で仕方なかったんですけど、次の日にはクラスに打ち解けてました。
一番下のクラスだからみんなアホで楽しいんですよ←失礼。
実際レベルが上に行けば行くほど、クラスの雰囲気がぴりぴり。このクラスで正解だったし、ほんとに良かったって思えるくらい良いクラスだった。
授業も、小学校の授業みたいに、クイズをしたり、ゲームをしたり。みんなが嫉妬するくらい楽しかったから、結果オーライ。
タイの渡豪当時の英語力はどんなレベルだった?
勉強苦手で体育会系なタイにとって、英語は好きで成績は悪くなかったものの、英会話となったら話は別。日本人あるあるの、文法はわかるけど話せないパターン。
特にリスニングが大の苦手で、聞き取るのに一苦労。でもだからと言ってスピーキングが得意なわけでもない。
高校卒業して、大学で英語の授業はあったけど、適当にやり過ごして。英語に興味があるわけでもなかったタイの英語力は微々たるもの。
そしてワーホリに来る前も一度も英会話のレッスンなんて受けて来てなかったのです。
「全然喋れないよ〜」って言い合うのがワーホリあるあるだったりする。でもタイの場合、本当に喋れなかった。
謙遜でもなく、本当に。じゃあどれくらい話せなかったのか?
友だちと待ち合わせが出来ない!Where are you?が出てこない!
韓国人の友だちがバーベキューをするから一緒に参加しないかと誘ってくれて、食材を買いにスーパーで待ち合わせになった時の事。
先に着いたタイは、例のガラケーでメッセージを送ろうとポチポチ。「着いたよ、どこにいる?」って送ろうとしたその時だった。
あれ?どこにいるって英語で何て聞くんや・・・?
それはヤバい。タイ氏、しっかりして。
ワーホリや留学経験者ならこのヤバさ、伝わりますよね。ピンと来ない人のために説明すると、This is a Pen.レベルで海外に来てしまったという感じです。
逆を言えば、日本に働きに来たタイ人の日本語のレベルが「コンニチハ。ワタシハ タイカラ キマシタ」しか喋れない。なのにコイツ、くら寿司(日本食の代表寿司屋)で働こうとしてる・・・オメー商品の説明できんのかよって言う。
とりあえずWhereから始まることは分かっていたものの、次が出てこない。今冷静に考えたら、もちろん分かります。
けど2年前の、タイの英語力はこんなもんでした。
でもタイの言い分としては上にも書きましたが、英語を勉強しに来ていると思っていたからこれでも大丈夫、英語力は伸びる、と思っていたんです。
現地に来たはいいものの、英語が話せない!
「何とかなった」なんて、現実はそう甘くなかったです。
苦労しましたよ。苦労というべきか、苦悩というべきか。そこで感じたのは、世間は英語が話せない人に冷たかったいうこと。
優しく最後まで話を聞いてくれる人たちも中にはいます。でもタイが出会った人たちは結構シビアな人が多かったんです。
でも結果、それがプラスになりタイ自身が「このままじゃ悔しいだけだ」と英語力アップを志すきっかけに結びついた、ということ。
やっぱり人間はぬるま湯に浸かっているだけでは何も成長しないんですね。
タイが英語力向上を決心した、周りからのキツい一言!
では早速、タイの英語力向上に火をつけさせた心無い一言たちをランキング形式で紹介したいと思います。
周りからのキツい一言!第3位「だからダメなんじゃない?」
最初に英語力+人格を否定されたような感覚に陥った一言は、まさかの日本人からの一言!しかも語学学校で初めて出来た友だちから。
一番下の英語力のクラスが「楽しい」と言ったタイに対して、イラっときたのでしょう。なぜなら彼女のクラスは一番上で超つまんない授業でクラスメイトともうまく行ってなかったようですし。
その子とは色々あって決別することになりましたが、その当時はまだ学校が始まったばっかりで友だちも多くなかった為、かなりのダメージに。
周りからのキツい一言!第2位「あなた酔っぱらいみたいね」
これはお馴染み、タイのオーストラリアのホストファミリーから言われた一言です。当時18歳だった娘ちゃんからの強烈な言葉。
英語が話せなさすぎて、ロレツが回っていないみたいだ、ということで、からかわれました。
周りからのキツい一言!第1位「タイとは話したくない。だって彼女英語話せないからめんどくさいし」
堂々の一位はこれで、聞いたときは本当にショックでした。イギリス人の男の子が言っていたそうです。正確には又聞きですが、仲のよかった友だちから聞きました。
ムカつくのが、その子はイギリス人なのでネイティブ。一番の壁となる英語力の面で、何の努力もしていない彼から言われたこと!
確かに当時は努力もしていなかったけど、これは一番腹が立ちましたね。
言葉だけじゃない!態度に表されたことも多々
実は言葉でビシッと言われただけでなく、態度に表されたことも多かったです。言葉は突き刺さりますが、態度もまた気持ちのいいものではありません。
もう話さなくていい?Five fingers to the face!
オーストラリアに着いて3日目の出来事で、学校へ向かうバス停でのこと。スイス人のダニエラとバス停でバスを待っていると、同じくスイス人の子が到着。
タイに向かって「昨日は学校初日どうだった?」と話しかけてくれたのは良かったけど、タイにはまだすんなり返答できるほどの英語力がなく、「えっと・・・」ともたもたしていると、「・・・That’s OK.」と、掌を顔の前に出されました。
あの、話遮る時にやる嫌な感じのやつね。
それ以降、英語力が低いことが恥ずかしくなり、人前で英語を話すのが億劫になってしまいました。
小学生かよ!25歳を過ぎてモノマネでからかわれる
レストランでバイト中に、何かを伝えようとしてジェスチャーをつけながら必死になっていると、それを見ていたオーナー(タイ人)が笑いながらタイのモノマネを披露。
そしてタイ語で何かバカにしたような事を言って、全員爆笑。
普段はタイとバイトの子たちはみんな仲良くて、プライベートでもしょっちゅう遊んだりしていた関係なのに、そんな幼稚なからかわれ方をするとは思ってもいませんでした。
タイ以外が全員タイ人だった環境で、みんなタイ語ネイティブ。なのでみんなの団結力はすごくて、おまけにタイ語が飛び交っているので何を言われたか分からなくて不快・・・
あとで一番仲が良かった子に「私バカにされてた?」と聞いてみると、その子は申し訳なさそうに頷きました。
電話はハードル高し!シフトの確認すら出来ない
電話って本当にハードル高いですよね。海外生活3年目に差し掛かる今でも電話は苦手で、顔が見えない不安と、早口だと聞き取れません。
これはニュージーランドでの事で、バイト先のホテルにシフトの件で電話をした時に起こった出来事。出れなかったはずのシフトが出れるようになった為、その旨を伝える為に電話したら、受付の男が電話に出ました。
タイの下手くそな英語で説明するも全く伝わらず、そいつは「リストを見たけど、君の名前は見つからない」の一点張り。
諦めたら1日分の給料がなくなる!と思って、当時頑張ってお金を貯めていたタイは諦めがつかず、「だから!入れなかったけど、働けるようになったから電話してんだよハゲ!」とキレそうになりながら、もう一度説明しようと思ったら、
はぁ・・・分かった。またね、バイバイ。
話してる途中で電話を切られました!!!!!
しかもため息つきやがった!
もう悔しくて悔しくて、電話の後、号泣しました。
海外生活3年目にして、まだ英語力でこんな悔しい思いをするのかと思ったら涙が止まらなかったんです。
誰だよ、海外行ったら英語が話せるって言った奴・・・!
まとめ
- 海外に勉強しにきている人たちはみんな英語が話せないと思っていた
- 学校のクラス分けは実力ごとでタイは一番下のエレメンタリークラスからスタート
- 渡豪当時のタイの英語力は皆無。Where are you?すら聞けなかった
- 英語が話せなかったら苦労だらけだった
英語が話せない。たったそれだけで、ここに書き切れないほど苦労してきましたし、バカにされてきました。そして海外生活4年目の今でも、今だに苦労の毎日。
タイも行く前に「英語が話せないと苦労する」って分かってたら英会話とか言ったのになーとか思いますが、逆にそういう運命だったのでしょう。笑
そのおかげで「絶対話せるようになってやる!」って思ったから。どうやってタイが英語を伸ばしたのか、は、また別の記事にて。
コメント